今、早急に新学期を9月に変えることには反対です。失われてしまった「子供たちの学ぶ権利」を保証してほしい。

新型コロナ対策で、いち早く緊急事態宣言のもと外出自粛の北海道。2月から5月と既に4か月にも及んでいる。小学校で考えると、三学期から一学期(学年末から学年初め)という一番大切な時期を自宅で過ごすことになってしまった。まさか、こんなに長期に及ぶとは誰が予測できたであろう。

そろそろ、緊急事態が解除されそうだ。この期間、それなりの生活リズムに乗って過ごされた家庭が多いものとは考えられる。学校現場にはそれなりにオンラインシステムが導入されてきたとはいえ、それぞれの家庭までには行き渡っていないのが現実。私学や塾ならオンライン学習が可能であろう。その結果、公立小学校からの宿題はすごい量の紙物がほとんどではないのか。

外出自粛のニュースに目がいっている昨今、あれほど深刻だった児童虐待問題が消えかかっている。隠れてしまっているように思う。

まさか、今年の9月が新学期と考えているわけではないと思うが、来年9月としても早急すぎる。子供たちに関わる様々な問題がそれで解決できるのか。学校現場からかけ離れた有識者たちの考えで進めて良い問題ではない。

大人たちは、事業が成り立たない、生活ができないと訴え続け、政府からお金として支給されるようになった。

けれども、一番の被害者は子供たちだと思う。子供たちは訴えたり声を上げたりすることができない。失われてしまった「学ぶ権利」をお金に換えることはできない。それを保証しどのように学力を身につけさせて上げるのかが、今問われていること。

これから分散登校が続いていくと思われるが、この際、40人学級から30人学級にし、それに伴う教職員増員(臨時職員を含め)に対する予算付け、秋冬に予想されるコロナ感染症の第二波、三波に及んだ時のオンライン学習に対する予算付け等を考えるべき。

 

「9月入学問題」はそれが解決できた後、様々な分野からの有識者で時間をかけて考え取り組んでみてはいかがですか。