迷走する東京オリンピック2020

前回のリオデジャネイロオリンピックの閉会式で、マリオの格好をして安倍首相が出て来た時、この人は何を考えているのだろうと、思った。「誰が主役なの、貴方なの?誰のためのオリンピックなの?」と。その疑念は未だ払拭されていない。エンブレム、新国立競技場の設計図等の疑惑、それにかけた税金問題は一体どうなってしまったのか。説明があったのか。いつもうやむやにされる。前竹田会長不正疑惑問題もあった。さっと、辞めて何事もなかったように葬られてしまった。多額のマネーが動いたような。これは一般平民にはわからない。

今度は、後9か月しかないのにマラソンが札幌に変更になる。初めから、東京の7月末から8月のオリンピックは、だれが考えてもおかしいとしか言いようがなかった。何処かでマネーが動き言いなりになっているのではないか。札幌は急ではあってもこうなるとやるしかないであろう。しかし、北海道マラソンコースのバッシングは酷い。全国ネットで散々だ。開拓当時の新川に沿って整備された新川通りには歴史がある。

私が高校2年生の時に東京オリンピックが開かれた。聖火リレーが各地方都市に分散され私が住んでいた町も回り、同級生のお兄さんが聖火ランナーに選ばれ注目の的で、今よりもっと身近にオリンピックを感じた。戦後復興に拍車がかかり、新幹線、高速道路等、日本の首都東京は世界に肩を並べる都市に変貌していった。修学旅行で奈良と京都、大阪を巡りオリンピックが終わった東京が最終見学地。そこで、外国人観光客を初めて見る。西洋人や東洋人、日本人以外の人種に衝撃的だった。

オリンピック精神に立ち返る時期に来ているのではないか。どこか(国)の誰かのマネーのためではなく。

そして、無駄な税金を使わない。私達平民から搾り取った税金を。